雪 [しあわせ]
また雪になりそう。
どんよりとした空模様。
風もあまりなく、寒さもさほど厳しくなく、空もそんなに暗くない。
でも、今の心の中のように不安が渦巻くようにも感じる。
まだ、雪は降らない。
雪が積もれば、見たくないもの、見なくていいものを覆い隠してくれるかもしれない。
そして、ほんのりと灯りをつけて闇を包んでくれるかもしれない。
雪は、音さえも消してくれる。
その白い優しさに包まれながら、明日を夢見よう。
闇 [しあわせ]
普段生活している中にも、必ずあるもの。
それは、暗くさみしいだけでなく、自分だけの誰にも触れられたくない物でもあり、とても大切なものだと思う。
そんな物が、普段の生活のなかで、たまに視界の端に見えた気がした。
特に最近そう思うことが増えてきた。
つい振り向いてしまう。
何かに呼ばれているのだろうか。
今よりも大事なものがそこにあるのだろうか。
大切な答えがありそうな気がしてならない。
空 [しあわせ]
夜明けごろ
空は日射しと青空に包まれる
時には日射しと青空に押し潰されそうになる
時にはぬけるような青空に癒される
そして
夕闇が少しずつ
陽射しと青空を引き剥がす
陽射しと青空に閉ざされた空を少しずつ開け放つ
夕焼けにそめながら
やがて無限の彼方まで開放された暗闇が広がる
自由の空間の始まりだ